30代理系サラリーマンのペパソムです。
この記事では、経営等を勉強したことがなかった理系の私がゼロベースから中小企業診断士を取得して感じたメリットや難易度、勉強法などについて解説いたします。
これから中小企業診断士を目指す方の参考になれば幸いです。
中小企業診断士とは
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。
法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。(中小企業診断士協会HPより抜粋)
国内では唯一の経営コンサルタントの国家資格です。
経営に関することを学べる日本のMBAとも言われ、人気の資格です。
中小企業に助言をするためには様々な知識が必要です。
そのため、試験では経営に関する知識を問われます。
また、試験合格後は実務補習や実務従事と言って実際に企業に行ってコンサルタントを行う実習や実務を行うことで資格取得となります。
中小企業診断士になるには
中小企業診断士になるためには、まず1次試験(7科目)を合格する必要があります。
そして、2次試験は筆記(4科目)と口述があり、筆記を合格すると口述に進むことができます。
2次試験に合格後、実務補習や実務従事という実務を3回行うと資格取得ができます。
また、2次試験と実務補習or実務従事を受けなくても、大学などで行われる養成課程を修了することで資格を取得できます。
しかし、養成課程は100万円以上かかります。
1次試験は毎年8月、
2次試験の筆記は10月、口述は翌年1月に行われ、
合格発表は口述試験の翌週にあります。
実務補習or実務従事は実際に実務を行います。
実務を行った1日を1ポイントとカウントし、修了するには15ポイント必要になります。
実務補習は中小企業診断士の指導員がつき実際にコンサルタントを行う実習で、
3月、7月、8月、9月に行われます。
5日コースと15日コースがあります。
実務従事とはその名の通り、実務としてコンサルタントを行うことで、1日1ポイントとしてカウントします。
実務補習との違いは、指導員がつかないことです。
指導員がつかないため、既にコンサルタントをやっている方が実務従事をすることが多いです。
難易度、勉強時間は?
中小企業診断士になるには1次試験、2次試験を突破する必要があり、ストレートで合格する確率は4%とかなり低く、難易度は高めと考えていいと思います。
しかし、1次試験は科目合格があったり、2次試験は落ちたとしても翌年まではもう一度受けることができますので、ストレートで合格する必要はありません。
ちなみに、科目合格を利用して私は合格までに3年費やしました。
勉強時間は1000時間程度と言われています。
私も約1000時間(1次試験800時間、2次試験200時間)でした。
理系サラリーマンの私の場合、経営に関する知識がなかったので1次試験で手こずりました。
目指したきっかけ
勉強をスタートしたのが、コロナが流行する前の令和1年(2019年)の2月頃からでした。
こんな思いで受験をしようと思いました。
会社の業績が悪いみたい。
不安だけど具体的にはよくわからないし、何をしたら良いのかもわからない。
そんな自分を変えたい。
会社のことを学ぶために知識をつけなければいけない。
何か良い方法ないかな~。
調べてみてMBAや中小企業診断士のことを知る。
MBA→お金たくさんかかる。
中小企業診断士→MBAよりはお金かからなそう。
中小企業診断士を取得すると会社から50万円もらえることを知る。
(結局転職したので、50万円もらえず。)
資格取得を決意する!
サラリーマンから見た中小企業診断士のメリット
個人的には中小企業診断士の資格を取得するメリットはたくさんあると思います。
正直なところ、上げればきりがありません。
経営の事が1つもわからなかった私でも勉強するたびに知識がついていきました。
また、合格後は普段関わることがない業種の方々との交流もかなり増えます。
例えば、私は食品メーカー勤務ですが、銀行、自動車、金属加工、商社、広告業等、今まで全く関わらなかった人と関わり、情報共有ができます。
そして、副業でコンサルティングをして稼げるのも大きなメリットです。
知り合いの方は、サラリーマンですが副業として年間数百万円稼いでいます。
勉強法
まず、勉強をはじめるにあたり考えるのが予備校に行くか、通信教育を受けるか、独学にするかです。
コストとしては予備校>通信教育>独学の順に高くなります。
独学でも合格している人も何人か知っています。
しかし、私のようなゼロベースの人は予備校か通信教育を受けるのが効率的で良いと思います。
ちなみに私は1次試験時はLECという予備校に通っていましたが、
2次試験は独学で挑みました。
予備校は?
私はLEC東京リーガルマインド(通称LEC)という予備校に通っていました。
大手予備校で有名なところだと他に資格の学校TACがあります。
他にもKECなどがあります。
予備校の中で一番人気があるのがTACです。
私も見学に行きました。
授業を受けている人も多く、受験仲間ができるし、合格する人も多いです。
しかし、受講料が高かったので私は選びませんでした。
そして、選んだのがLECです。
LECは受講料がTACより安いです。
また受けている人もTACより少ないので、質問がしやすい環境にありました。
というわけで、私はLECを選びました。
TACとLECに共通することですが、録画した授業をオンラインで見れるので、事前に予習もできるし、用事で出席できない場合も安心です。
使用したテキストは?
私の使用したテキストは1次試験はLECのテキストです。
LECのテキストはかなり初学者向けで、要点を絞り込み、私のようなゼロベースの人には向いていると思います。
ちなみにTACのスピードテキストも見たことがありますが、かなり情報量が多いので、初学者には大変かと思います。
2次試験は、ふぞろいシリーズというテキストと過去問をメインに使用しました。
ふぞろいシリーズは二次試験では定番のテキストで、ほとんどの方が持っていると思います。
また、事例Ⅳの財務が苦手でしたので財務だけは別途TACの授業を受けました。
まとめ
中小企業診断士は難易度が高い資格ですが、非常に魅力的な資格です。
今後も当ブログでは中小企業診断士に関する情報もお伝えしていきます。
中小企業診断士の資格取得に迷っている方や勉強中の方の助けに少しでもなればと思います。