この度、ペパソムは国家資格であるFP1級を取得に挑戦することを決めました。(2023年10月現在)
現在、私はFP3級はおろかFPの勉強もしたことがなく、FPが関係する仕事もしたことがありません。
FPを取得しようと思ったきっかけは、子供が生まれて将来の資産運用に興味をもったことがきっかけで、お金についてもっと詳しくなりたいと思ったからです。
色々調べたところ、FP1級になるには実務経験がある場合と実務経験がない場合とで取得するルートが異なることがわかりました。
FPと縁もゆかりもない仕事をしている私の場合は、必然的に実務経験がないルートになります。
そんな私が今からFP1級に合格するためには最短でどのくらい時間がかかるのか、まとめましたので参考にしていただけたらと思います。
結論から言うと、今(2023年10月)からFP1級取得を目指すと最短で1年9か月かかります。
そもそもFPとは
FPFP言ってますが、そもそもFPとは何かというとファイナンシャルプランナーの略です。
簡単に言うと、お金と運用に関する専門家です。
試験科目も、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の6科目でお金と運用などに関する内容になります。
日本FP協会では以下のように、説明されています。
『人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。』
日本FP協会HPより抜粋
試験科目も、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の6科目でお金に関する内容になります。
試験科目
A ライフプランニングと資金計画
B リスク管理
C 金融資産運用
D タックスプランニング
E 不動産
F 相続・事業承継
FPの資格の種類(国家資格と民間資格)
FPの資格は、大きく分けて国家資格と民間資格の2つがあります。
私が取得しようとしているFP1級は正確に言うとFP技能士1級であり、国家資格です。
FP技能士試験は1~3級まであり、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2団体が運営しています。
民間資格としては、日本FP協会が運営しているAFP、CFPがあります。
資格のレベルとしてはAFP=FP2級、CFP=FP1級とされています。
後述しますが、実務経験のない人がFP1級を取得するためには、民間資格のAFPとCFPも取得する必要があります。
FP1級の受験資格には実務経験が必要?
FP1級の試験は学科試験と実技試験があり、学科試験を受けるには実務経験が必要になります。
じゃあ、実務経験がなかったら試験すら受けれんやないかい!!
と思うかもしれませんが、ご安心ください、学科試験を免除するという抜け道があります。
それは、日本FP協会のCFP試験に合格することで、FP1級の学科試験を免除ができます。
CFPの取得にはAFPの取得も必要になります。
そのため、実務経験がない人がFP1級を取得するには、AFP取得→CFP試験合格→FP1級学科試験免除→FP1級実技試験合格というような手順を踏む必要があります。
実務未経験者のFP1級取得推奨ルート
実務経験のない人がFP1級を取得するためにはCFPをとらなければいけないと、ご説明しましたが、この時点で
色々あってややこしいっ!!
と思うのではないでしょうか。
私も最初に調べた時よくわかりませんでした。
というわけで、実務未経験者がFP1級を取得するための推奨ルート表を作成いたしました。
FP1級を取得するには5つの手順を踏まなければいけないと理解していただければいいです。
手順として、まずは①FP3級→②2級と取得し、③AFPを取得後、④CFP試験に合格すると、FP1級の学科試験を免除できるため、⑤FP1級実技試験を受けることができ、実技試験に合格できれば、FP1級を取得できます。
各級の試験の概要について、説明いたします。
①FP3級
①FP3級はFP◇の入門資格とも言えます。
受験資格に制限はなく、誰でも受けることができます。
毎年、1月、5月、9月の3回試験で、FP協会ときんざいが実施しています。
試験は学科試験と実技試験があり、FP協会が実施している試験では合格率が70~90%と高く、難易度としては低いと言えます。
合格基準は得点率が60%以上ですので、基本を押さえていれば合格できます。
合格するための勉強時間は人によるとは思いますが、80~150時間と言われています。
20時間程度の勉強でも合格できるそうです。
個人的にはサクッと受かりたいところです。
②FP2級
②FP2級は、3級より難易度が上がります。
受験資格には制限があって、誰でも受けれるわけではありません。
実務経験がない私はAFP認定研修を修了するか、FP3級に合格する必要があります。
FP3級合格がお金もかからず楽なので、FP3級合格を目指します。
また、FP3級と2級の同時受験もできません。
1)日本FP協会認定のAFP認定研修を修了した者 △
2)3級FP技能検定の合格者 〇
3)FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者 ×←実務経験ない
3級と同様に毎年、1月、5月、9月の3回試験で、FP協会ときんざいが実施しています。
試験は学科試験と実技試験があり、FP協会が実施している試験では合格率が学科:40~55%、実技:50~70%とFP3級に比べ難しいですが、国家資格としては優しい方です。
合格基準は得点率が60%以上ですので、基本を押さえていれば合格できます。
合格するための勉強時間は人によるとは思いますが、150~300時間と言われています。
FP3級の約2倍くらいかかるイメージです。
2級に関しても、個人的には一発で受かりたいところです。
③AFP認定
③AFP(Affiliated Financial Planner)は、日本FP協会が実施する民間資格です。
AFP=FP2級と同レベルの難易度とされています。
FP2級に合格済みの場合は、技術士過程というAFP認定研修を通信講座で受ければ短期間でAFPを取得することが可能です。
AFPはCFPの受験資格になるため、取得する必要があります。
個人的にはFP2級合格後、1か月くらいで取得したいです。
④CFP試験合格
④CFP(Certified Financial Planner)は、AFPと同様に日本FP協会が実施する民間資格です。
CFP=FP1級と同レベルの難易度とされています。
CFP試験に合格することで、実務経験が受験資格となるFP1級の学科試験を免除できます。
試験は毎年6月と11月に2日間実施されます。
試験科目は6科目で①金融資産運用設計、②不動産運用設計、③ライフプランニング・リタイアメントプランニング、④リスクと保険、⑤タックスプランニング、⑥相続・事業承継設計の6科目で、それぞれの科目全てに合格する必要があります。
科目合格制度があるため、1回で6科目全てに合格する必要はありません。
ちなみに科目合格の有効期限は、AFP認定者資格を保持していれば期限はありません。
合格率は科目合格だと30~40%なので1科目ごとで見ればそれほど難易度は高くありませんが、6科目一括合格だと10%を切ることが多いため、難易度は高いです。
合格基準は相対評価なので毎年変わりますが、得点率60%前後です。
勉強時間は科目ごとに異なりますが、多めに見て1科目120時間前後と考え、6科目で720時間程度必要です。
実務経験なしの私がFP1級を取得するための最大の壁となると思います。
⑤FP1級実技試験
CFP試験をクリアすると、いよいよ⑤FP1級の実技試験を受けることができます。
FP1級実技試験は日本FP協会ときんざいで実施されていますが、日本FP協会ときんざいとで試験内容が異なります。
日本FP協会は筆記試験になりますが、きんざいは面接試験になります。
日本FP協会の試験は毎年9月に1回のみ、きんざいの試験は毎年2月、6月、9月の3回行われます。
合格率は日本FP協会の試験が最近だと90%以上、きんざいは85%前後と高いです。
合格基準は得点率60%以上になります。
勉強時間に関してあまり情報がありませんが、少ない人で20時間、多くて200時間程度と思われます。
CFPに比べると、難易度はかなり低いので一発で合格したいです。
勉強時間まとめ
FP3級からFP1級実技試験合格までに必要な勉強時間をまとめてみました。
ざっくり計算ですが、実務経験なし、知識なしの私がFP3級からFP1級を取得しようとすると、平均で1180時間程度かかると思われます。
毎日2時間勉強したとして、1年8か月程度という感じです。
①FP3級 | 80~150時間 |
②FP2級 | 150~300時間 |
③AFP | 10時間 |
④CFP | 720時間 |
⑤FP1級実技 | 20~200時間 |
合計 | 980~1380時間 |
平均 | 1180時間 |
合格率まとめ
FP3級からFP1級実技試験合格までの合格率をまとめました。
やはり一番難易度が高いのがCFP6科目の合格なので、ここをいかに効率的に攻略するかが最短合格への鍵となります。
FP3級 | 学科:70~90%、実技:80~90%(日本FP協会) |
FP2級 | 学科:40~55% 実技:50~70%(日本FP協会) |
AFP | 研修なのでちゃんとやればほぼ100% |
CFP | 各科目30~40%、6科目同時合格だと10%以下 |
FP1級実技 | 90%(日本FP協会)、85%(きんざい) |
FP1級最短合格スケジュール
現在(2023年10月)から最短でFP1級を取得しようとすると、試験スケジュール的にはどのくらいかかるかをまとめました。
2023年10月1日からだとFP3級の試験を2024年1月に受け、FP1級きんざいの実技試験を2025年6月に受け、2025年7月に合格するのが最短ですので、1年9か月(21か月)かかります。
1日2時間勉強した場合、21か月×30日×2時間=1200時間なので、今から勉強すれば最短で合格できる勉強時間は確保できる計算になります。
まとめ
実務経験のない私がFP1級を取得するためのルートをまとめました。
FP3級から取得する場合、FP1級取得まで1年9か月程度かかります。
しかし、試験自体はめちゃくちゃ難しいわけではないので、コツコツ勉強すれば取得できます。
興味のある方は参考にしてみてください。